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agrizm No.37 ENDEAVOR(慎孝水産)さん

2023年12月14日

山や川に豊かな自然を残しながらも軍港として栄えた港町、舞鶴。その美しい自然景観が織りなす場所で、水産物の加工・販売をしているエンデバーの松田さん。

3年前に独立し、特殊技術のソフト干物と出会う。魚が苦手な人達にも魚を好きになってもらえるよう独自に研究を重ね、より鮮度が高く、臭みの少ないソフト干物に仕上げた。魚の種類によって湿度の変更や熟成時間を当初より30分〜1時間ほど短縮。試行錯誤し、うま味の濃いジューシーな干物へと進化させた。また、当初骨付きで販売していた鯖は、小さな子どもやお年寄りでも安心して食べられるように骨なしの商品へ変更。「骨取りは手間のかかる作業だが、魚嫌いをなくしたい。もっと魚好きを増やしたい」と、熱い想いに溢れていた。

商品開発を進める松田さんは、ソフト干物を缶詰にした商品化にも成功。これにより長期保存ができ、より遠くへ届けることが可能となった。更には海外輸出へ向けても挑戦中。今まで様々な理由で利用価値が無く廃棄されてしまう魚も少なくなかったが、この松田さんの活動により、美味しく加工・販売されていく事へとつながっていくのだ。

松田さんの作るソフト干物は、その味と食べやすさから評判を呼び、贈り物としても人気が高い。販売店舗は、サカナテラス赤れんがパーク店、もしくはオンラインでも購入できる。  積極的にイベントへも参加し、活躍の幅を広げている松田さん。その姿は、世界を見据えている。